同じ駅なのにマレーシアとタイ、2つの国境がある駅?マレーシアからタイへ電車で国境越えをしてみた!

マレーシアとタイは陸続きでつながっています。今回マレーシアからタイを陸続きで国境越えしてみることにしました。私たちが選んだ方法は電車に乗って出かけてみること。今まで、マレーシアの電車に乗ったことがなかったので一度乗ってみたいと思ったのが、電車を選んだ理由です。

まずはマレーシアの駅から出発!

まず、マレーシアの駅から電車に乗り込みます。今回はタイの国境近くにあるアロースター(AlorSetar)という街の駅から乗り込みました、駅は思ったより大きく、しっかりとした作りでした(私は小さな建物が建っているだけという田舎の駅を想像していたのですが)。装飾はあまりなくシンプルな作りの駅でした。

そこからの目的地は「パダンブサ(Padang Besar)」という場所。そこはマレーシア最北端であり、タイ最南端の駅なんです。

早速電車に乗り込みます。乗り込んだ電車は思った以上に快適でした。ゆったりした椅子に座ることができますし、クーラーがよく効き寒いくらいでした。快適な気分でマレーシア最北端の駅まで向かいます。

「駅で行う国境越えの手続き」

マレーシアの最北端のPadang Besar駅に着くと、みんながそこで降ろされます。私たちが乗ってきた電車は、タイの国境越えをできないので、ここでマレーシア出国手続きとタイ入国手続きを済ませ、タイの電車に乗り換える必要があるんです。

つまり、同じ駅の中にマレーシアとタイの出入国手続き場所があるということになります。

ウロウロと行き惑う観光客たち

電車から降りた私たちは、どこに行ったらいいのか分からず、うろうろ。その辺にいる駅員の人に聞きますが、帰ってくる答えはバラバラ。

よく見てみるとやはり同じようにうろうろしている観光客と思われる人たちの姿をちらほら見かけます。観光客が滅多に来ない場所のようで、情報も少なく、行き当たりばったりな感じです。

色々な意見を合わせてみた結果……

結局、色々な人に質問し、バラバラな答えをつなぎ合わせてみたところ、答えが見えてきました。

「ここの駅からタイへ行く電車は1日に2本であること。その電車は午前中に1本、午後に1本来ること。午後からの電車はだいたい2時半から3時半の間にくるということ。そして電車が来て乗り換える間にのみ、出入国手続きのカウンターが開くということ。そして出入国の手続きの前にタイ行きの電車のチケットを購入しておく必要があるということ」が、なんとなく分かってきました。

ここで2時半から3時半の間にくるというばらつきがあるのは①タイの電車が時間通りに来ないため②マレーシア時間とタイ時間で説明する人に分かれるため(マレーシアとタイは1時間の時差があります)。という2つの理由があるようです。

「まあ、電車が来るまでその辺で待っていろということか」ということがなんとなく分かってきたため、3時間ほど駅の中で時間を潰すことにしました。

駅には簡単な食事処がありましたので、そこでご飯を食べたり、持ってきた本を読んだりして時間を潰すことができました。

チケットをどこで買うの?

チケットを買うようにと勧められた場所

そろそろチケットを買おう!という時になってまたもや問題発生!どこでチケットを買ったらいいのか分からないんです…。

「あそこでチケットを買ったらいいよ。」と勧められた場所はタイ側にあります。同じ駅といっても一応まだマレーシア国内にいることになっているので、タイ側に侵入し、チケットを購入してもいいものだろうかと迷います。

実際に同じ駅でチケットを購入しにいっている間に職務質問を受けたというネットの情報を読んだばかりなので不安になるのも当然です。

でもどの駅員に聞いても「タイ側に渡り、チケットを買うように。チケットがないと出国手続きできないよ」と言われます。

こうなっては意を決してタイ側に入るしかありません。でも万が一、捕まってしまうのも嫌なので、会う駅員さんごとに「今からチケットを購入しに行くんだ」と一言いってアピールし、電車のチケットをゲットしました。

チケットを買っている様子

マレーシア出国手続きをする前に、一度タイ側に入るという、なんとも矛盾に感じる行動を取らないといけないのも面白い経験でした(ただシステムはコロコロ変わるようですので、念のためにオフィスに行って数人の駅員さんに確認することをお勧めします)

ゲットしたチケット

チケットを無事にゲットし、待っているとついにタイから電車がやってきました。

あとで知ったことですが、駅の中にはマレーシア側のチケット売り場、タイ側のチケット売り場の2つが存在するようです。しかもなぜかマレーシア側でチケットを買った方が高いという面白い矛盾付きです。どっちでチケットを買うことも可能だということがわかりました。マレーシア側のチケット売り場は2階に、タイ側のチケット売り場は1階のプラットホームにあります。

駅の中での出国、入国手続き

まずタイからの乗車客が駅に降り、タイ出国、マレーシア入国手続きを済ませます。

その後私たちがマレーシア出国、タイ入国の手続きを行います。その手続きが済み次第、そのままタイ行き電車に乗り込みます。

タイの電車の様子

タイの電車はマレーシアとは違い、座席がとても硬くて、ゆったりとしているとは程遠い感じです。そしてクーラーもなく、扇風機が回っているだけです(しかも所々壊れている)。

その扇風機に頼るかもしくは窓を開けるかして暑さをしのぎます。でも、このタイプの電車は私が学生の頃毎日登校する時に使っていた電車を彷彿させます。タイにいるのになぜか懐かしい気分になることができました。窓からはタイの景色を見ることができとても絶景でした。

初めての電車での国境越えを体験して…

初めてのマレーシアからタイへの電車を使っての国境越えでした。色々と分からないことも多く、人によって説明も違うので、混乱することも多かったのですが、興味深い経験をすることもできました。

ちなみに、マレーシア側の電車は1日に何本も出ているのですが、タイ側は1日に2本のみです。駅で長時間待ちたくない場合は、タイの電車時間に合わせてマレーシア側の電車のチケットを購入したほうがいいようです。

ただ、マレーシアとタイ間には時差があること、タイの電車が時間通りに来るとは限らないことを考慮してチケットを購入することをお勧めします。

【LifeIsTravels.comトラベルライター Maco

macoです。独身の時からマレーシアに来て9年目になります。今は夫とともにマレーシアに住んでいます。ローカルから多くのことを学び、楽しく生活をしています。
また、マレーシアを中心とした旅行に行くのも好きです。街歩きを中心として行動し、穴場的スポットを発見するのが私たちの最近の楽しみ方です。
マレーシアの情報やハプニングを交えた旅行情報について、誰かの役に立つ記事を書くことができたら嬉しいです。

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