青森の名湯巡り〜温泉三昧の旅 part1〜酸ヶ湯温泉

酸ヶ湯温泉~インパクトのある木札の看板がしぶい

青森は温泉の王国。秋が深まる11月下旬にレンタカードライブで名湯を巡ってきたので、道中のスポットを交えながら体験したことをお届け〜

連峰の山々の奥に酸ヶ湯が待っている

2つの名湯秘湯をめぐってきた!

■青森を代表する名湯、酸ヶ湯温泉
■日本の3大秘湯、谷地温泉

平年だと11月25日以降は冬季道路閉鎖による迂回で、酸ヶ湯までが遠回りとなる。ベストシーズンの10月中旬の紅葉シーズンだけど、今回は人混みと真冬を避け、紅葉後の道路閉鎖前の11月中旬狙いで行ってきた^ – ^

八甲田山頂立ち寄り〜ギリギリセーフ

今回のルートは、青森空港から入り、市内のシティホテルで一泊してからレンタカーで向かう。
残り僅かな紅葉をドライブで楽しみながら、酸ヶ湯に到着したのは午後3時過ぎ。空はどんよりと暗い曇り空で、雪降る前の11月下旬でも冷えて寒くなり始めていた。

八甲田山頂はかなり冷え込んでいた
有名な後藤伍長の像に立ち寄り
アーチ形の城ヶ倉大橋に立ち寄り

■酸ヶ湯温泉

言わずと知れた青森の名湯。
真冬は雪に閉ざされる深い山の中にあり、雪女が出て来そうな寒い寒い雪の中で、向かうことも困難。苦労してやっとたどり着ける温泉秘境。降雪時期にレンタカーで向かうには難が伴うが、真冬に行った方が雰囲気が出るし、景色含め、気温もそれらしくなり、お湯に浸かる瞬間はより深い気持ちになる。

やっと見えてきた、山奥の名湯^ ^

八甲田連峰の中腹、標高900mの地にあり、冬には4〜5mの積雪がある豪雪地帯に酸ヶ湯がある。湯治文化の伝統を守る屈指の名宿を初体験^ ^

宿までは除雪されてるから、スタッドレスタイヤであれば冬でも登っていける。

到着するとフロントでは宿泊客の対応で慌ただしかった。チェックインを済ますと、スタッフから館内を紹介、部屋まで案内。
旅館棟7号館なので、館内フロントから離れた端の方。途中に売店、食事会場、トイレ、温泉の入浴時間などの説明。
部屋までの道順が複雑で、こんな迷路みたいなところは一人じゃ迷っちゃう…のが感想。建て替えで入り組んでいた。

木造の酸ヶ湯温泉旅館
館内MAP〜入り組んでるの^^;
ロビーに置いてある凛々しい鍾馗のねぶた
館内はとても広大
温泉旅館の雰囲気たっぷり

古い木造温泉宿は嫌いではないからいいけど、階段の登り下りもあったりと大変(^_^;)

この上は従業員の宿舎〜立入禁止^ ^

酸ヶ湯〜ヒバの湯入口

■名物!男女混浴1000人ヒバの湯

これぞ酸ヶ湯の目玉、名物風呂。
地下から絶え間なくふつふつと湧き上がる青白い酸性の温泉。温泉。滝湯、四分六分、熱湯、掛け湯と四つ。
ヒバ木造の建物は天井が高く、男女混浴。

みんな同じ顔なの^ – ^手抜きね

男女の仕切りはなく、男女の分界ラインの案内板が置いてあった。みんなマナーを守っていましたよ。

混浴のイメージ向上のために湯あみ着の日の取り組みもあるよ

■玉の湯

男女別の洗い場。
酸ヶ湯の温泉もあるけど、湯船は4人入ったらもういっぱい。ひとりで落ち着いて入りたいならこちらへ。
シャンプーリンスとボディーソープあるので、どうして硫黄の匂い取りたい、仕上げに洗いたいならこちらへ。

仕上げに洗いたい人はこちら
こじんまりとしてるよ

■泉質

あまりに有名過ぎることから、名のついた温泉。そう、溶けるほどの酸質を伴う泉質。硫黄臭を帯びた青白いお湯。元々の名の由来は鹿湯と言われ、山間で鹿が怪我して浸かって元気になったとかで、泉質に転じて酸ヶ湯になったとのこと。
泉質にはキズを治す効能があるかどうかわからないけど、鹿ちゃんが癒されてぴょんぴょん跳ねる。

これはね、あの有名な秋田の鶴の湯もそうだったよね、猟師が湯で傷を癒してる鶴を見つけたところが温泉が湧いていたのを発見するオチは一緒ね(^○^)

動物の傷が治るはどの効果があるお湯ってことね^ ^

館内の裏にある庭。湯気が立っていたよ

どんなもんだ〜い!
噂に色々聞いていたから、ついに名物のヒバの湯に潜入!!
湯煙が立ち込み、木々の優しい匂いがした。写真の1,000人湯のインパクトからか、天井は高いが、湯船は想定していたより小さい。シンガポールのマーライオンみたい?(゚∀゚)

公式サイトより拝借〜天井は高い

でもね、湯は本物だったの…。

湯は本物!酸っぱい酸っぱい!ヤバい!

入ってすぐには感じなかったが、5分も経たぬ間に身体がピリピリヒリヒリ!とくに湯上りに肌が空気と触れるときにそう感じる。

足元からね、源泉がポコポコと気泡が立って、湧き上がってくるのが実感できるのよね。湧出量は不明だから、かなり豊富な源泉が出てるってことね。
痛いって訳ではなく、殺菌されてるみたいな笑。肌が弱い人はかぶれるかも。
それでも少しずつ入る間隔を長くして慣らしていけば、湯に身体が馴染んでいい感じになる。
少し舐めてみたけどかなり酸っぱい。
かなりの酸性であること。目に入ったら大変ね(p_-)

★注意
強酸度の硫酸塩化物泉だから、金、銀、プラチナ、シルバーなどといったアクセサリーの指輪やリングは外しておこう。注意事項にも黒くなると書かれていたから、外して入浴した方が無難。他所の湯では自分も外はないけど、ここ酸ヶ湯はさすがと思い、外したよ。

■旅館

1954年に国民保養温泉第一号に指定された歴史のある温泉宿なだけに、木造の宿は増改築を繰り返して、スタッフ宿舎も兼ねているので、入り乱れていて、巨大な迷路のよう。子供だけなら迷うね。
全部木造で連なっているから、火に気をつけないとね。床がね、歩くたびに軋む軋む。でもね、それも老舗と歴史の味や雰囲気があっていいのよね。

軋むのよね、ミシミシと深みがある

400年の歴史を誇り、増改築を繰り返してどんどん巨大し、140室もの部屋ができた。客室としての使用は約90室。
自分たちは旅館棟7号館の2階。西側にあり、フロント、風呂から少し離れる。

7号館は古めの旅館棟

旅館イ棟のみ部屋食で、それ以外はフロントの2階にある広間2箇所での夕食提供。朝食と同じ会場のため、朝は混雑していた。

和室の温泉旅館の雰囲気ね

■食事の内容

一泊2食のプラン。
夕食は山菜がメインの料理で、湯治旅館にいるんだなとわかるような山菜と岩魚のヘルシーメニュー。連泊したら健康体になるね。旅館棟と湯治棟は金額と夕食の品数が少し異なるため、夕食会場を分けていた。

食事会場〜夕食
夕食〜刺身からせんべい汁と満足

朝食は皆同じバイキング式で、地元の食材がふんだんに使用されている。

朝食〜山菜でヘルシー

■売店

山菜や旅館で出してる漬物など、青森の特産がメイン。青森りんごもあった。
お勧めはスイーツはうまい自家製のプリンアイスケーキ。
これがすごく美味い!プリンのようなアイスのような。湯上がりに少しずつ溶かして食べる食感がたまらない。ぜひ食べてみて!

注意1
朝食後のヒバの湯は早朝と夜の8時〜9時の1時間は女性専用になっている。
洗い場の玉の湯は男女とも深夜1時〜3時は掃除の時間帯。

注意2
古い木造の温泉宿で、歩くたびに床が軋むの。旅館棟ではドアはなく、襖が2枚になっている意味がわかったの。なので廊下を歩く時はお静かにね。。。夜の時間帯にはフロアマットを敷いていた。深夜はお静かにという看板もある。幸いみんなマナーもよく、ぐっすり眠れた。

共用の炊事場〜湯治旅にはいいね

朝風呂

朝ももちろん朝食前にサクッと入浴してきた。8時〜9時の間は女性専用なので、それ以外は入り放題。
朝風呂を済まして、青森食材がふんだんに使われた朝食を頂いたら、お部屋で片付けしてチェックアウト。

みんな入口で定番の記念写真(^-^)

■感想

ずっと憧れていた酸ヶ湯温泉をたっぷり満足できて、ほんと人生幸せ。
火山に位置しているから、この掛け流しの温泉ができた。熱すぎても火傷するし、冷めすぎてもダメで、偶然の重なりってすごい。このお湯は本物で、とても貴重。

玄関口ではみんなが名残欲しそうに、酸ヶ湯の木の看板と記念撮影^ ^
既に朝から日帰り入浴客とチェックアウトの客でフロントはあふれかえっていたよ〜

一路は次の秘湯、谷地温泉へ〜 >>次のpart 2記事へ続く

Part 2に続く →青森の名湯巡り〜温泉三昧の旅 part2〜谷地温泉

そろそろ冬支度の八甲田山・・・

酸ヶ湯温泉の行き方

所在地:〒030-0197 青森県青森市荒川南荒川山 国有林酸湯沢50番地


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【LifeIsTravels.com専属ライター Shin

本サイトのトラベルライターです。東南アジアやリゾート地が大好きで世界を飛び回る商社マン。忙しい日々に暇を見つけては旅に出ています。多感な乙女座男子で、旅の現地のモノ、コトを中心に発信していきます。よろしくお願いします。

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